プアコ・ペトログリフ・トレイル|ハワイ州最大級のペトログリフ群を見学

2.5
プアコ・ペトログリフ・トレイル

どんなトレイル?

概要

名称 プアコ・ペトログリフ・トレイル Puako Petroglyph Trail(Malama Trail)
おすすめ度 2.5興味があれば行ってみて。
距離 往復2.4km(高低差8m)
標高 2~10m
時間の目安 1時間15分(2歳児連れ)
施設  無料  水洗  あり  あり
場所  マウナ・ラニ・リゾート

何を楽しむ?

ハワイ州最大級のペトログリフ群を見学できます。
考古学保護区に指定されているプアコでは、223エーカーもの広大な土地に(横浜スタジアム25個分)、3,000以上のペトログリフが彫られています。

ペトログリフとは?

ペトログリフとは、古代の人々が岩石や洞窟の壁などに彫った絵のこと。世界中で発見されています。

溶岩の上に彫られたハワイのペトログリフは、人間や動物、カヌーなど、暮らしに関わる絵が多く残されていますが、その意味や役割は未だ詳しく解き明かされていません。一般的には、子どもの誕生など家族の大きなイベントを記したものだと考えられています。

溶岩の上に彫られたペトログリフ
ハワイでは溶岩の上に彫られている

そして、古い年代ほど絵柄がシンプル。プアコで見られるのは古い時代のものです。古いと言っても西暦1,200年頃のもので、日本では鎌倉時代です。

人の絵柄は家系図などを表現しているとされますが、似たような絵柄でも時代によって持つ意味は異なるのだそうです。

そして21世紀、現代のペトログリフはハワイ文化を伝えるアートとなっています。ショッピングセンターやお土産店など街中でよく出会いますね。Tシャツ、シール、工芸家の作品まで多種多様。中でもウミガメは人気者です。

ウミガメのペトログリフ
ウミガメくんの絵柄にも種類がある

コースの特徴

乾燥してパウダー状になった赤土の散策路。所々溶岩が混じりますが、平坦で歩きやすい短いコースです。

トレイルは海岸線近くのキアヴェの林の中にあります。2月には落葉していましたが、5月には青々とした葉を付けていました。低地の林なので、風が通らず暑いのが難点です。でもこの周辺は乾燥地帯。湿度は低く、蚊の心配がいりません。

 
歩きやすいトレイル
平坦で歩きやすい散策路

注意点

キアヴェの棘(とげ)

靴で歩きましょう!
理由は、キアヴェの棘が足に刺さるから。

キアヴェはマメ科の外来種で、コハラコーストの海岸線で大繁殖中。枯れて下に落ちた棘は硬くて太く、長さが15mm近くあったりします。ビーチサンダルでは簡単に貫通して足の裏にブッスリ! もちろんスニーカーの裏にだって容赦なく突き刺さりますが、靴底が厚いおかげで「なんかチクチクする」程度で済みます。

試しに、歩いたあと靴の裏をチェックしてみてください。大抵は何本か刺さっています。​

でもキアヴェは人気なんですよ。レストランではお肉をスモークするのに好んで使われるし、お土産で有名なホワイトハニーもこの花の蜜を集めたものです。

キアヴェの棘
この棘が枯れて下に落ちる
ペトログリフの保護

ペトログリフ群はハワイ州の史跡に指定されており、法の上でも保護されています。柵の中を歩いたり、触ったりすることはできません。もちろん「新しく彫ってみる」なんていうのも厳禁です。

子どもと楽しむ

最初に歩いたのは子どもが2歳の時でした。下草がなく歩かせやすいです。

キアヴェは曲がりくねった幹や枝が特徴で、その林は魔法使いのおばあさんが登場しそうな雰囲気。曇りの日ともなれば薄暗く、邪悪度がアップします(笑)

片道1km程度なので、散策にも丁度よい距離です。ペトログリフは「これは何の絵かな?」など、想像ゲームにぴったりですね。うちの子はいつも「柵の周りを何周走れるか」という体育会系でしたが。

キアヴェの林
ねえねえ、怖い森なの?
拓本をしてみよう

トレイルをほんの少し進むと、ペトログリフの彫られた板が置かれた場所に出ます。これらは複製なので自由にぺたぺた触っても大丈夫。クレヨンと紙を持って行って、拓本(布や紙にペトログリフの模様を写し取る)をしてみてはいかがでしょう。

キングスショップのイベントでも、子ども向けのペトログリフの拓本コーナーを見かけたことがあります。ハワイらしい遊びが楽しめますよ。

ペトログリフ拓本
紙や布を当てて、クレヨンで絵を浮かび上がらせてみよう

レポート

ご注意 Update:2022年

古いレポートですが、トレイル自体は変わらないため、現在でも参考にしていただけると思います。最新の状況についてはご自身にてご確認ください。

2004年5月・2歳児と歩く
0:00 出発

ホロホロ・カイ・ビーチパークの駐車場に車を止めて出発です。別名の「Malama Trail」という表示や、ペトログリフについての案内板があります。トレイルの最初は舗装された道です。暑いなあ!

トレイルの出発地点
0:04 レプリカの展示

レプリカのペトログリフが置かれている場所に出ました。複製なので自由に触ってOK。上で紹介した拓本はこちらで出来ます。この先から、林へ入っていきます。

レプリカの展示
0:10 休憩

10分歩きました。くねくねと曲がり、絡まりあうような幹が特徴のキアヴェが生い茂っています。この日は晴れて蒸し暑かったので、トリ坊は休憩が多めです。

休憩
0:28 林を進む

林の中を歩いていきます。景色は終始こんな感じで地味。大きな変化はありません。

林を進む
0:30 到着

周囲を柵と低い壁で保護されたペトログリフ群に到着です!2歳児と一緒のお散歩で30分程度でした。目の前に広がる赤茶色の溶岩の上には、ペトログリフが無数に刻まれています。

ペトログリフ群に到着
探検してみよう

どんな絵柄が見つかるかな? 柵の周りを一周ぐるりと探検に出掛けてみました。真ん中辺りのペトログリフを観察するために、双眼鏡を用意してきている方もいます。反対側は柵が低く、より間近で見ることができました。

一周まわってみよう

ペトログリフ・フィールドの向こうには、コハラマウンテンも望めます。

晴れているとコハラマウンテンが望める

溶岩の上を歩く時に足元をよく見ると、緑色のキラキラした石が見つかるかもしれません。これは溶岩に含まれるカンラン石(宝石のペリドット)です。のんびり歩くと色々な発見ができますね。しばらく遊んで、帰りは来た道を帰ってきました。

溶岩に含まれるカンラン石

アクセス

  • マウナラニリゾート内
  • ワイコロアから10分
  • コナから40分

マウナラニリゾートのホロホロカイ ビーチパークが起点です。トレイルの出発地点は駐車場の入口付近。案内板が立っています。歩く前にトイレを済ませておきましょう。トイレはこの一か所のみです。

ビーチパークにはゲートがあり、オープン時間は8:00~18:00。駐車時にご確認ください。

 無料  水洗  あり  あり

Hiking Log

2000.02 / 2004.05 / 2007.01 ほか

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